江ノ島の集落にひっそりと有る鮮魚店へ。
炎天下のもと血眼になって生しらすに行列する修羅とは無縁の世界。
ご主人に、食べてく?と訊かれ、食べてきますー!と伝えると
店先に簡易テーブルと
椅子が用意されるのだ(^^)
ご主人と話ながら魚を選ぶ。地物の3点に、ミナミマグロのいいのが入ったというコトで4点盛を。
酒の用意はないが持ち込みは自由なので、4軒隣の井上つりえさ店から酒を調達。
これから食べようという魚が隣で捌かれていくの図(笑)
その横で待ちながら、海からの風をアテにゆるりと飲る。既に至福の時が訪れている。そして
地物のいさき、いわし、はまちにミナミマグロの赤身。
特に地物の天然はまちのすっきりした味わいとつるりとした食感がやばうぎ。この時期だけのお楽しみといったトコロか。いやいさきもいわしもすさまじくうまかったな。赤身のもっちり感もすばらしかった。いや一番を探すなんぞナンセンスだ。
これを軒先で食える幸せ。楽園級。
そして時々酒の補充に4軒隣にピストンするのがまたいい。いっとき第三者の目でこの最高のシチュエーションを確認するコトができるという高級店のどんなサービスも敵わないセルフサービス(笑)
ご主人との会話も楽しかった。訊けば元々は近海まぐろの一本釣りをしていた漁師の家系らしい。ご主人の親の代から魚屋を始められたそうで。
お陰で我々もこの楽園に巡り会うことができたワケだ。
観光客でひしめき合う江ノ島にも風通しの良いすてきな空間はある。
今度は秋にでもお気に入りのひやおろしの四合瓶をぶら下げて訪れるのはどーだろうか。などと考えながら。